事業記録・Xファイル
「ザンサイバー」破導獣大全1


主役側メカ編

ストーリーコンテンツ
「破導獣ザンサイバーSIDE-B」

「蘭亭戦闘メカ研究所」

ザンサイバー





破導獣ザンサイバー(斬砕刃)

 全高27.4m、重量80.5t
 20年前、宇宙から落下した超技術存在“ブラック・スフィア”を核に 造り上げられた巨大人型多肢兵器。慣性、空気抵抗すら制御する多彩な 機動力と、あらゆる三次元物理的破壊力を無効化する二次元絶対シールド等、 格闘戦兵器としては極めて完成された 機体。
 その内包した“ブラック・スフィア”はパイロットを選び、“飼主”と 称されるパイロットには 絶大な威力を、選ばれなかった者には“捕食” という形での死が待つ。
 ブラック・スフィアのもたらす、無限の次元波動エネルギーによる 比類なき超破壊力を誇り、“破導獣”の通り名は対峙した敵を恐怖させる。
 頭部主砲(次元波動砲)“エヴァパレートインフェルノ”、電磁格闘鋼爪 “パイルドスマッシャー”、形状変形金属棍“ヴァリアブル・ロッド” といった内臓武器を装備。

詳細機体概要へ

<造形解説>
 2003〜2004年製作。「ザンサイバーSIDE-B」というコンテンツ の集大成として、満を持しての公開。

 ほぼ全身の9割がプラ板製。当初は腕などは複製で作るつもりだった ものの、結局変形後の重量配分などから全身プラ板の塊に…。 製作期間は1年ちょっと。塗装はやはり筆塗りながら、自身の弱点として 多少気を配ったつもり。
 模型の大きさがマスターグレードのガンプラ級のため、主要な間接は 5ミリ径ポリキャップと、膝など重量のかかる部分の間接には ポリキャップをシリンダー状に仕込む「戦闘マッスル」構造にて強度を 確保。

 あと、蛇足ながら…このデザインは12年ほど前、流用パーツで 作ったマスターモデルが元になっていて(その画像は 「蘭亭戦闘メカ研究所」にて公開)、その間に間接可動ガレージ キットとして作ったりと、かれこれ干支が一回りするぐらいの付き合い。 自分の中で長い付き合いのロボットとして、現段階での決定版を目指す という想いの元に作ったがまだまだ反省点も多く、次に干支が一回り するぐらいに今度こそ「パーフェクト・ザンサイバー」とでも呼べる物を 作らなければならないのかも?






ジュウサイバー

初登場Destruction.4

 四足獣型に変形した、ザンサイバーの格闘戦強化形態。
 獰猛な肉食獣としての外観通り、その牙と爪、スピードを武器に 敵機に喰らい付く、まさに完全戦闘形態である。

ジュウサイバー変形図解へ





リュウサイバー

初登場Destruction.9

 ザンサイバーの砲撃殲滅形態。
 敵機との格闘戦を機体思想の本懐とするザンサイバーにとって、 禁断ともいえる封印された姿でもある。
 二首竜の口腔のごとき砲門から放たれる次元殲滅砲 「ハウリング・ギガバースト」は“破壊という事象そのもの”が 砲弾であり、何者もその必滅の威力から逃れることは出来ない。

リュウサイバー変形図解へ



ザンサイバー  破導獣ザンサイバー(Ver.2)




<造形解説>
 2002年製作。ガレージキット商品名「戦闘マッスルシリーズ・ 破導獣ザンサイバー」。
 本ホームページ開設の目玉(?)のつもりで開発したガレージキット。

 とにかく一度、自分の技術力への挑戦も兼ねて「間接可動の ガレージキット」というものに挑戦したいという意欲はあったため、 その意欲のままに開発したガレキ。その一応は工夫したつもりの 関節の強度については自負するところがあるが、「思ったより可動範囲が 狭い」、「組立てが面倒」といった感想も寄せられてしまった(泣)。
 なお、詳しい開発過程については 商品開発企画 にて日記形式にて公開中。



ザンサイバー  破導獣ザンサイバー(Ver.1)

<造形解説>
 1998年製作。事業部長が人生初めて自家製産したガレージキット である。

 これも開発に至るまでにはまたドラマがあるのだが、そもそもは事業部長 が製作したオリジナルの可変メカ。それを気に入ってくださり、自ら「自分が 漫画を描くから原作を書け」とまで言ってくださったまた恩人がいた…。 ホームページ「蘭亭戦闘メカ研究所」を主催し、自らも造形、創作、 オリジナル映像作品などマルチ方面で精力的にご活躍されている スーパー特殊映像監督、蘭亭紅男氏である。

 こうして原作事業部長、漫画蘭亭様による同人コミック、「破導獣 ザンサイバー」は無事発行(全4集、イベントにて絶賛発売中)され、 原作者としてもやはり立体物を売り込みたいという狙いもあってついに ガレージキットの開発に至った。同人コミックとガレージキットによる 2D、3Dのメディアミックス。それが本項にて紹介するザンサイバーだ。

 キット仕様としては、正確にはプラモデルの改造パーツである。ガンプラ 「第08MS小隊シリーズ 1/144 RGM−79(G) 陸戦型GM」 (またはGMスナイパー)の本体に貼り付けていくことで、手軽に間接可動 のガレージキットとして完成するというコンセプト。パーツの組替により、 劇中の四足獣型格闘形態ジュウサイバーとして組み立てることも可能。
 3年間の総生産数は10数個程度だが、先日自分の手元に残す分1個 を残して無事完売した。









黒竜覇童<魔王骸>

初登場Destruction.7

 ICONを恐怖させる破導獣、その動力源ブラック・スフィアを ICONの独自解析にて模造した“疑似ブラック・スフィア”を 搭載した機体。 元々実験機として作られた機体であり、予想される次元波動の膨大な エネルギー量に対応するため、主に推力と攻撃力にその発するエネルギー を割くよう設計されている。

 両肩及び背部のブースターは、その推力のみで機体の質量を重力圏外 まで飛翔させるほどの出力を持つが、更なる空戦能力向上のため、機体自体を 変形させた“魔竜骸”と呼称される空戦形態を併せ持つ。機体を長身に 伸ばしつつランディング・ギアを展開させた特異な形状への変形のため、 一見人型形態時に 比べて著しく推力が失われたように思えるが、両脚の反発重力機関が 一体化し、高出力の重力制御機関として機能することで、むしろ人型形態時 以上のスピードと空中機動力を発揮する。



変形図解

<造形解説>
 2003年製作。
 これもガイオーマ同様、「ザンサイバーSIDE-B」登場に併せ、既開発の ガレージキットを改造した物。
 変形機構のアイデアについては前々から暖めていた物であり、 ガイオーマに比べてもプラ板による作り起こしのパーツも多く、元来 プラ板での箱組み造形が大好きな人間としては精神衛生上非常にキモチ良く 造形できた(嬉笑)。こちらも造形物としての詳細は、上から飛べる変形図解 のほうを御覧ください。



魔王骸  魔王骸

<造形解説>
 2001年製作。「ザンサイバー」シリーズ、ガレージキット第三弾。

 コミック終盤に登場する新たなる敵メカ。劇中では結構かっこいい 活躍をする(と、原作者として自負)。
 物語終盤に際し、事業部長が「かっこいい敵メカをデザインしてください」 と蘭亭様に発注したデザイン。そのデザインの魅力を余すことなく(?) 立体化したもの。蘭亭様といいやまぎし様といい、事業部長の周囲には立体と 画力に長けた素晴らしい人材に恵まれており、このシリーズもまさに 「人の御恩」の賜物である。

 事業部長としては、そのデザインの魅力を十二分に引き出す造形技術を 身に付けなければならないのだが…。









シーバス・リーガル

初登場Destruction.10

 ICONの指導者イオナが極秘裏に開発していた、超高速戦闘機への 可変機構を備えた可変型多肢兵器。
 その開発はICONの資金源のひとつともなっている、スコットランド 北部スペイサイド、ストラスアイラ重工秘密工場にて行われ、万が一 ICONの組織が指導者イオナの手を離れるような事態が起こった際、 組織暴走時の抑止力となることを期待された機体でもある。
 機体の設計には異星文明の技術が導入されたICON側多肢兵器を 大きく参考にしつつ、機体自体はほぼ人類側のテクノロジーにて 造られており、その能力は現段階においてはICON側兵器にも 破導獣にもまだ及ばない。しかし機体の推進力・機動力を司る 両翼の大型ブースターには実験段階のウルティメイトイオンエンジンが 採用され、飛行形態変形時の爆発的なスピードはICON側兵器そして 破導獣をも大きく凌ぐ。

 コクピットは頭部にドラム状フレームに固定された形で存在し、 変形時など頭部があらゆる角度を向いてもコクピット自体は常に 平行位置を保てる構造。また、胸部の重力デフレクターはある程度の 光学兵器を歪曲できるという防御装備であると同時、飛行形態においては 機体の揚力をも担っている。
 ICONの主力多肢兵器“獣骸”から機体思想を継承した部分として、 装備の換装にてあらゆる戦局に柔軟に対応できるマルチコンバットシステム という側面を持ち、その機体設計は様々な装備に対応する拡張性と 発展性に富んだ ものとなっている。それは今後の武装構成次第では充分にICON 多肢兵器、そして破導獣に対抗できるという可能性を秘めた、まさに 「人類による逆襲兵器」と言えよう。





<造形解説>
 2004年製作。これまたこれまたわかりやすいまでの流用パーツ造形。
「SIDE-B」の物語展開に併せ、GM的な「いいもん側の量産機」が 必要となって製作。おかげで頭のデザインまでGMっぽい。あとぶっちゃけ 「ヒロインの操縦するロボ」というイイ役割を持っているので… 今後設定にある追加装備の造形も含め、イロイロと活躍する予定のメカ (笑)
 模型自体は胴体をプラ板、頭を木部用エポキシパテで作った以外は ほぼ全身流用パーツ構成。すなわち流用パーツの組み合わせ次第で また新しい武器、武装は追加されていくということ。一応胸の 重力デフレクターとかで、ヒーロー側のメカというわかりやすい記号を 付けたつもり。可変戦闘機にしたのは、物語展開上の都合とか 敵側メカとの差別化とかでもなんでもない、単なる製作者側の 好みです。
 







ロイ・フランメ(左)
ロイ・フォウドレ

初登場Destruction.12

 シーバス・リーガルの武装バリエーション機。
 ロイ・フランメはシーバス・リーガルの機体自体にスタビライザー兼用の ウェポンバインダーと近接戦用斬撃装備“フランメ・ブリセウアー”を 装備させた機体であり、対してロイ・フォウドレは機体両翼のエンジン 自体をアクセラレイトプラズマエンジンに交換し二連装重力子弾砲 “フォウドレ・フシルレズ”を二基装備させた射撃支援機。
 装備バリエーションによって機体の戦闘特性を分けている他、 ロイ・フォウドレのアクセラレイトプラズマエンジンは爆発的な推進力 こそ譲るものの地磁気反撥現象によって機体に攻撃ヘリ的な機動運用を 与えることが可能となっている。




 各機の武装は各々の機体のエンジンと連動した設計となっており、 特に“フォウドレ・フシルレズ”は重力子弾発射時に弾丸となる 重力子に高電圧のプラズマが付加されることにより、その威力を上げている。
 また“フランメ・ブリセウアー”については刀身そのものを重力フィールド 発生器とした重力波ランチャー“ブリセウアー・アーク”として 展開することができ、剣の中央部に装着した各種弾等を炸薬なしに 高速射出させることが可能となっている。
 両機とも様々な意味で実験機的な要素が強い機体ではあるが、 ザンサイバーの戦闘支援というその運用形態においては、元のシーバス・リーガル のマルチコンバットシステムの汎用性を実証した成功機でもある。











<造形解説>
 2005年2月製作。お前そればっかやないかいとばかりの流用パーツ造形。 いえ作ったのは武器と胸の顔だけですけど。ともあれこれで「ヒロインの操 縦するロボ」というキャラクター性の 確立にはちょっとは成功したかと思うのですな。
 そしてこのメカには、このあと本体作った去年(2004年)から、隠しに 隠し続けた「どっしぇー!?」という展開が…(にやり)。
 







量産型シーバス・リーガル

初登場Destruction.13

 指導者イオナによる新ICON“ICONS”の中核となる量産機。
 機体スペックそのものは先行生産機であるロイ・フランメ及び ロイ・フォウドレと大きい差異はないが、両翼の推進エンジンは 生産性を重視した簡易型のブレイザー・ジェットエンジンを換装されている。
 対破導獣装備として銃砲に装備されたクイール・ランチャーがあり、これは サイレント・ボーンストリング擁する無人兵器軍の持つペネトレーター同様、 二次元絶対シールドを三次元存在として膨張展開、破壊を容易とする装備である。 またクイールを装備する銃砲には、確実に装甲を撃ち抜くため徹甲弾が装填 されている。





<造形解説>
 2005年4月製作。いえ作ったのは頭と羽根とテッポーだけです(笑)。
 本来なら、先行生産機とはカラーリングが異なるのが量産型メカの掟 みたいなもんですが…わざわざシーバス・リーガル本体もいっこ作るのは さすがに手間だったと。変形後のシルエット自体はより飛行機っぽくなって 結構気に入っております。
 







ザンサイバー・ブラッド

初登場Destruction.11

 ザンサイバーの前に遂に敵として出現することとなった、同様の 戦闘能力を持つ 破導獣軍団。それに対抗するための、ザンサイバーの「対破導獣必殺形態」。

 新規設計のボディの、旧機体との最大の相違点は両肩に内臓された “アクセラレイトプラズマエンジン”と、両脚に内蔵された “ウルティメイトイオンエンジン”。そして腰部バックルパーツに 秘められた次元波動顕在化装置(マテリアライザー) “メサイアエクステンション”にある。
 この三つのシステムの 起動装置はコクピット内には無く、機体両手首内に内蔵された スターターを、拳と拳を激突させるアクションによる相対衝撃にて 点火する。その際、機体の内外に超高熱と プラズマの爆発的なエネルギーが噴射され、 そのエネルギー噴射が機体の外部装甲を一時塵芥の状態まで分解、 そして腰部メサイアエクステンションから機体外表に投影された、 次元波動による「ザンサイバー・ブラッドの形姿を映した陽炎 (立体映像)」に 分解された装甲を取り込ませることにより再構成、真紅に染まった 新たな装甲の形態を形成することで“変化”は完成するのである。

 この変化後の機体の最大の能力は、任意座標上の次元波動を 自在に熱エネルギー化あるいはプラズマ化できることにある。
 機体の動力はブラック・ スフィアによる次元波動機関から内蔵されたアクセラレイト プラズマエンジン、ウルティメイトイオン エンジンに完全に切り替わることとなり、ブラック・スフィア そのものは攻撃能力を司る次元波動発生装置としてのみ機能する。 そして機体の発する次元波動を敵機の発するものとシンクロさせ、 アクセラレイトプラズマ、ウルティメイトイオンふたつの動力からなる エネルギーを送り込むことで敵機の次元波動を機体破壊をもたらす エネルギーへと転換、言わば敵破導獣 の動力源である擬似ブラック・スフィアを焼き尽くし破壊する ことのできる、文字通りの“破導獣の天敵”たり得るのである。


 主武装となる九九式破甲刀改“巌流十文字”、通称 “クロスカリバー”は、大元の九九式破甲刀 “巌流”(これは、戦地にて破導獣の残骸より回収された擬似ブラック・ スフィアが収められている)を板状デバイスで挟み込み、十字型の フレームにて固定したもの。刀身自体に“刃”となる部分は無く、 刀身背面のホルダーにバリアブル・ロッドを装填することにより そのリキッド・メタルを刃として形成する。
 これは従来の斬敵兵装としてのみでなく、 ザンサイバーBの能力である敵機次元波動エネルギー転換の際の 照準器あるいは「波動照射バレル」として機能する。刀身そのものにも 二つの新動力からなる熱エネルギーまたはプラズマを走らせることが 可能であり、長距離攻撃、近接戦闘とザンサイバーBの戦闘能力を これ一振りで司る、まさにザンサイバーB唯一絶対の武器。


 その機体設計は時実博士によるものであり、通常戦闘時外観は元来の ザンサイバーとまったく同様である。しかし、対破導獣戦においては この秘められた形態へと変化、同じ破導獣でありながら破導獣の天敵 という危険な存在と化すその変化は、ザンサイバー を基体とするジュウサイバー、リュウサイバーに連なるザンサイバー 第四の形態というよりは、まさしくザンサイバーの“反転”した姿、 “SIDE−B”である。





<造形解説>
 2004年9月製作。これぞ「ザンサイバー SIDE-B」というコンテンツ 最大の隠し球である。
 本体そのものはガレキ版ザンサイバーを基礎に、赤い新装甲はほぼ プラ板製。完全新造の翼には、ポリキャップをシリンダー状に仕込んだ 「戦闘マッスル」構造を使っているので、全開に開いても自重でへたる ことがない強度を確保。
 最大の問題のクロスカリバーについては…これはもう、一発で判りやすい 流用パーツをあえて採用というか、もはや剣そのものがこの新 ザンサイバーの目玉みたいなものでもあるので、とにかく見る者の ツッコミ度まで含めて(笑)印象的なデザインにしたつもり。

 ともあれ、新たな主役ロボということで、全体的に「一度目にしたら、 目を閉じても網膜に焼き付いてるデザイン」というのを目指した つもり…。もし見られた方に少しでも「いいな」と思っていただけたら 幸いであります。
 






ブーステッド・ザンサイバー

初登場Destruction.12

 ザンサイバーとシーバス・リーガルの合体形態。
 元々単体での高い飛行能力を持つザンサイバーだが、その加速機関として シーバス・リーガルを接続することにより、またザンサイバーの機体自体の 慣性制御能力(機関部である ブラック・スフィアからもたらされたもの)がその推力に加わることで、 各々の機体単体時より以上の空中戦能力を持つに至っている。
 シーバス・リーガルの機体自体も各種武装の装備によってウェポンベース として機能するため、総合的な戦力向上のその様は、ザンサイバー・ブラッド とは別の“もうひとつのSIDE−B”とも言えよう。





<造形解説>
 ぶわはははははっ! やっちまったよー! おいーっ! 大丈夫か 俺ーっ!!?
 …ある意味、「SIDE-B」という物語世界最強の模型(笑)。 いやあ、我ながら実際合体させてみたらどうしたもんだかと思いましたが。
 シーバス・リーガルの画像を確認していただくとおり、模型自体作った 当時から既に合体可能として作っていたもの。単に登場のタイミングを待って いただけです。画像そのものばかりでなく模型の実物もインパクト絶大でして、 もはやザンサイバーの恐竜的進化も、初デザインから13年を経てここに至り という感じであります。
 デザイン的にはぶっちゃけ、明確にガンダムダブルエックス+Gファルコン を意識していますが、模型としての存在感に圧倒的な説得力を持たせるという 意味、あのデザインが実に成功したものだと思ってしまったり。
 まあザンサイバー単体がアホのように強いので、ストーリー展開において 結構登場させにくいというジレンマを持ってしまったメカでもありますが。
 







ザンサイバーXO〈クロスオーバー〉

初登場Destruction.17

 ザンサイバーを奪われたICONSが、西皇軍に対抗するため かつて全壊した旧ザンサイバーのボディを回収、全改装した 機体。
 ブラック・スフィアの代わりとなる動力源として、かつての 三枝博士による破導獣軍団同様の擬似ブラック・スフィアが 用いられている。
 ただし、擬似ブラック・スフィアに関する技術のほとんどは 三枝博士の敗退と共にほぼ失われてしまったため、その制御伝達 系の不明部分による機体性能の低下を補う一環として、 機体各部に機動ブースターとスタビライザーが設けられ、機動力と スピードを人為的に元のザンサイバーのレベルまで 押し上げている。
 ダークサイバー同様元のザンサイバーの可変能力が失われている ばかりでなく、主砲といった絶対的攻撃力、二次元絶対シールド という完全防御力も持たない機体。それらを補って余りある武装として、 右腕部分に設けられた武装、グランストリーマー。これについての 解説はまた後記。



  


<造形解説>
 2006年3月、4月。2007年1月。2月製作。
 決して大元のザンサイバーやザンサイバーBより強そうには見えず、 でも右腕の豪腕でインパクトを取るというコンセプト。
 ほとんどガンプラによる流用パーツ造形ながら、「今時の MSっぽいけど、だけどやっぱりスーパー系」というのは まっとう出来たかと。
 同時進行で作っていたダークサイバーと、対極的な デザインを心がけております。
   




電動ザンサイバー  超電動ザンサイバー

<造形解説>
 02年6月製作。バンダイから出た電動二足歩行ロボキット「バトレックス」 より改造。

 02年前半は、各社から安価な電動二足歩行ロボのキットが発売され、 これは電動二足のブームが来るかな? とちょっと思っていたのだが… ムーブメントにまで至っていないのは少々残念。

 バトレックスをプラ板、木部用エポキシパテで改造。塗装は例によって 水性カラー。ちなみに各社から発売された電動ロボ中、バトレックスは最も 歩行中のバランスが良い(体型上当たり前という話もあるが)。おそらく 改造ベースキットとしては一番向いているかもしれない。

 なお、こちらの改造パーツの発売予定はありません(苦笑)。



豪雪地帯酒店・第二事業部は ものをつくりたいすべての人々を応援します。

「破導獣ザンサイバーSIDE-B」

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