2003年8月


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03年8月1日(金)

 そういうことで、7月24日発売だった 「EVEバーストエラープラス(PS2)」、終了です。 このゲームをサターン版中古で始めてやったのが98年1月。正月休み潰して 1週間ハマり狂ったのも懐かしい思い出であります。世紀を跨ぎ、キャラ絵 はすべてリニューアルされ、声優さんも一部変更され、サターンからPS2 フォーマットへの移植ということでえちぃCGもほぼなくなってしまいました が(苦笑)、良いものは時代を超えて良いのですな(自分にとって、ゲームの 脚本の基準がコレと「Kanon」と「FFY」なのですな)。



 またも造形サボってゲームやってたって話題はともかく、実はゲームばっか でもなく、92年頃、11年前にオリジナルザンサイバーの模型を作った当時、 自分の中でインスパイアされたものを幾つか見返したり読み返したり聴き 返したりしていました。
 過去、影響された物に触れ返すことで、今造形 をする上で新しい発想に繋げられないかな…という建前はともかく(苦笑)、 ともあれ当時ひとり暮らしで、今より収入が良くて、今よりやせていた 青春時代を振り返り…ああ、そういやあのころは、現在ですら馬鹿なのに その今よりもっと馬鹿でもあったなあ (涙)。



 そういうことで、過去を振り返ることで「ああ、今こうすればいいのか」 という発想を得られたパーツです。



 こうして外装を中心に、可変ザンサイバー2003は「 当時出来なかった、今、こうしたいこと」 というのが前面に出る模型…として完成するはずなのですな。

(ところで多分物語的にもかなり影響を受けている「強襲バクライオー [87年頃「モデルグラフィックス」誌連載]」について、ネットで検索したら DIONで3件。しかもすべて話の一行ネタにされてるだけ…。こりゃ蘭亭 紅男カントクの小林 誠リスペクトを見習って、自分がリスペクトするしか ないかのお…連載されてた頃の「モデルグラフィックス」、一冊も残って ないんだけど)



03年8月2日(土)



 N潟県長岡市。花火大会だけはやたら有名な長岡まつり当日。

 そんな祭りの喧騒とは一切関係ない、長岡市中央公民館工作室。

イベント「1/144ストライクガンダムを 作ろう」


に行ってきました。




少なっ!

 まがりなりにも、地元でこうした模型イベントが行われるのは初めて と思うので、 それじゃあチビッ子たちに混じってわしもいっちょガンダム作ってくるかと 思って工具、カラー持参で赴いたのですが…、

 参加者自分を含めて四人(その後、何人か見学者は増えましたが)。

 まあ、これはなにも祭りの日でチビッ子がみんなそっちに流れたという ばかりでなく、 批判すると周知は模型屋の店頭の張り紙だけ、会場ははっきり言って 地図なしでは判りづらい、 また、会場にも張り紙ひとつないので本当にイベントやってんのか全然 判らない…。 という主催側の不手際を指摘せざるを得ません。

 しかしまあ、ほとんど交流のない地元の模型少年たちとの交流とか 計れる機会が持てたとか、 また模型啓蒙の為にこういうイベントが開催される意義は充分あると 思います。

わしの作ったやつ






 そういうことで制限時間5時間で作ったわし作、1/144「 レオストライカーガンダム」です。
 御覧のとおり、ゾイドブロックス「レオストライカー」との ミキシング改造。胴体部分と両肩を思いっきりブロックス互換式に、手足にも ブロックス用の5ミリジョイントをぶっ刺してあるので更なるカスタマイズ も可能。
 イベントの製作時間が午前10時から午後3時までと制限されていたため、 当然全身塗装なんかする時間なかったので、フレーム部のグレーと顔や アンテナの派手色だけ塗って、エナメルの黒でスミ入れ後つや消しスプレー をプシューとふいて完成。仕上げというにはおこがましいけどゾイド付属の メカシールとかちょっとだけ貼っております。

 イベントの趣旨が趣旨だけに、こらチビッ子結構来るかな? と思って 思いっきりウケ狙いで行ったんですが…当然他の参加者、真面目に素組み して塗装に力を入れるという方向…思いっきり浮いてしまったです(泣)。



 まあ一応、参加者および見学者によるコンテスト投票なんてのもあり、 優勝は上記の画像の方。エアブラシ持ち込んでかっこよくMAX塗りで 決めておりました。他の方の作品については、一応個人で作られた 作品ということでこちらにアップは遠慮させていただきましたが… 現物はN潟県長岡市、長岡駅より徒歩7〜8分のところにある模型店 龍文堂にて、夏休みの間全4作品展示中。興味のある方はどうぞ。
 チビッ子ーっ、お祭りで浮かれてる場合じゃないぞ、見に来いよ!  来てね。



 そして、参加者少ないのと一応でも目立つ物作ったのをいいことに、 コンテスト準優勝なんてもらってしまいました。賞品は1/144HG ジャスティスガンダム(ちなみに優勝賞品は1/100フリーダム)。
 まあ、劇中ムカつくまでに演出かっこいいガンダムだから良しでしょう。 なによりキチッと、この夏イベントに参加した証がここにあるというのも 良い思い出となったです…学生に混じって大人気なく賞品かっさらった 思い出(ろくでもねえ!)。

 え、ザンサイバーの造形作業…あっ、



03年8月3日(日)

 ワンフェス当日です。金もない地方在住者は、日曜の朝から特撮三昧… 畜生誰だよ、レンタル屋で「返却日7月30日」ってフダが付いてんのに まだ「ゴジラ×メカゴジラ」返さない奴!

 そういうことできちんと造形です。ともあれ手首を作り、一昨日のクロー 部分と繋げるです。11年前作った旧ザンサイバーの問題のひとつ、「 変形するとき手首を取りはずさなきゃならない」…というのは一応クリアー したつもりです。ハイ一応(汗)。



03年8月5日(火)

 ワンフェスに行って来られた方、どうもお疲れ様でした。そういうことで 昨日は「ゴジラ×メカゴジラ」見てたのでサボリ。暴走した機龍の男塾名物 直進行軍や良し。車の中から逃げ惑う通行人に怒鳴る杉作J太郎や良し。 ラストシーンでわざわざ釈由美子の背後を横切っていく手塚昌明監督も また良し。でも1番良かったのは何と言ってもガイラ(笑)。

 作業のほうはそろそろ足首のクロー作りたいというのがあるのでもちろん 足首。クローの取り付け基部。 なんか一ヶ所を中心に作業しようとせず、作りたくなった部分を アバウトに作るというやり方… 実は一番完成を遅らせる作り方なんですな(泣)。



03年8月6日(水)

 昨日自分でツッ込んだ通り、そうなのだ、作りたいところ好き勝手にバラ バラ作ってても結局完成は遠のくだけなのだというところにやっと考え 至って、今日から脚中心に作り始めます。てーか、せめて脚のパーツが キズ消し継ぎ目消しのタミヤプラパテ盛り付けるぐらいに進むまで、他の パーツには手を付けません(言い切った!)。

 そういうことで、さっそく足首のクロー部分から作り始めるです。



03年8月7日(木)

(夏夢夜話の巻)
 台風10号が来ております。

 それで、ウチの地元に最接近するのが明後日9日という予報なんですが、 その日は例年、地元の商店街主催、近所の寺慈眼寺の境内での年に一度の ビアガーデン開催の日…。なんと、今回の台風接近の予報から 中止になってしまいました…。

 地元コミニュティーのちょっとした夏祭りみたいなもんで、 自分が生まれる前から地元でやってるイベントだけど 中止ってのは初めてですよ。自然の猛威 恐るべしというか、いやあ、今年の夏は静かだねえ…(出店のおっちゃん とか来るんで、ガキん頃はお小遣いもらってミクロマンだのガンプラだの 買うのが楽しみでよお…)。



かっくらいたかった…生ビールと枝豆

 ハイ昨日に続いて足首のクロー作り。クローそのものはエポキシパテ なんですが…そういや食玩ワールドタンクミュージアムの戦車の原型も エポキシパテ製だそうだけど、原型師谷明氏の使ってるのはどこのエポパテ かしらん?



03年8月8日(金)



 特撮関係知人の方が、某特撮作品モチーフによる創作作品集を 送ってくださいました。

 嗚呼っ、イカン、みんな頑張っておる。自分も精進せなならんなあ。

 そういうことで足のクローですが…アレ? スマートにトンガってて かっこよくなるイメージのはずだったんだけど…??

 ともあれこの上からさらにエポキシパテ盛って太らせるのは決定というか、 作り直しも視野に入れないといかんです…ウゥ(泣)。

 あと、「SIDE−B」6話までのあらすじもUPです。そろそろ話が 混乱してきた状態になりつつあるので、自分で話の整理も兼ねて書き綴って みたんですが…あらすじからして混乱してる物語だった(爆死)。



03年8月9日(土)

 台風が来ております。

 そういうことで、そろそろと思って第9話を書きはじめる訳ですが… ひょっとしたら明日は書けないかも(含笑)



03年8月10日(日)



 新兵器を導入しました(よっしゃ!)

 というのも幸い臨時収入がありまして、15年前に加入していた簡易保険が 満期を迎え、そこそこまとまった金が戻ってきた訳です。

 もちろん大半は新たに保険に入る費用として、それでもそこそこ自由に使える お金は手元に来た訳で…一大決心して、ライブ中全裸で客席に飛び込む江頭 2:50のごとく清水のステージからフルチンノーロープダイブしたと。

 さて、一応購入に際して 用途も考えてみまして、今、自分が手持ちのノートでやってることと言ったら、
  @ネット
  Aワープロ代わり(HPのコンテンツ作成)
  Bゲーム
といった程度なので、そうそう大した機能は“今のところ”必要ないはず。 そういうことで「DVDどころかCD−RWも今はいらん」、「でもCPU はせめてPentium2〜3程度はほしい」、「後々の拡張とか動作環境とかも 考えりゃメモリは256MB絶対いる」、「お願いXP入ってて」 ということで、あとなんといっても 「やっぱり経済的にも、ねえ…」という貧乏人根性も働くのですな。

 購入先はもちろん地方在住者の家電購入の友ヤマ電。CPUはDuron(1.1GHz) とかいうよく判らない奴ですが、店員の兄ィちゃんによると 能力的にはPentium3程度とのこと。メモリは 128だったのを購入時無理矢理256に増設。CD−ROMにFDDと 基本的なモノだけは付いてるので、とりあえず今までどおりの使い方するには 問題ないです。もちろん、今後収入次第でイロイロと機能拡張したろと思って ますが…(含笑)、とりあえずの課題は さっさとネットに繋ぐことですな(現在家庭用で加入してる DIONのISDNをADSLに変えて、無線LANで繋ごうとは一応 計画してますが、なにせ自分だけの回線でもないんで家族との相談が不可欠 …本体だけ慌てて先に買ったみたいなもんですな)。

 そういうことで、今日のところはコレのセットアップに殆どの精力を使った ので執筆なし…ただのお買い物自慢だ! すんまそん。



03年8月11日(月)

 さて平日です。職場に行ってやることといったら、「すんませーん、この ソフトちょっと借りていきまーす」とか抜かして、オフィス2000パーソナルと 一太郎11をちゃっかり借りて帰る…。

 真面目に自前のパソコン用ソフトをきちんと購入されている方からすれば、 鬼悪魔人非人と罵られても仕方ないことしてます (ひたすら平謝)。

 ひょっとしたらこういうのは思いっきり違法行為になったるんやなかろうか という自らの胸への問いかけはその胸の奥にしまいこみ、一太郎もWordも ExcelもOutlookも、自前のヤマ電オリジナル格安パソコンの中に入りました。 これで今後の執筆も安心というか、さっそく第9話、一昨日の続きを書き始める のですな。Wordで。

 …しかしこんな悪事ばっか重ねている以前に、さっさとこのパソコンをネット に繋ぐべきなんですが(すみませんなんかひたすらすみません)。



03年8月12日(火)

 さて、一応ホームページ作ったりワープロ代わりにするぐらい困らない ソフトが揃ったところで、今回の初期投資ですが…

 本体料金(モニター含む)プラスメモリ増設部品代、工事費プラス消費税 で61,299円です。

 まあ、自由に使える金が手元に来たってっても一ケタ代ですし(泣)、 このぐらいのお金なら、秋に向けて新ガレキ開発しなきゃならんのだから それの開発費用に当てたほうがいいとも思うんですが…、

金があるときじゃなきゃこういうもんは絶対買わねえだろ!

 ってところですな。

 ともあれコツコツ執筆は続けているんですが…すんまそん新しいオモチャ の機能イロイロいじってるほうが楽しいんだ(にょほほほほほっ)!



03年8月13日(水)

(せつなさ炸裂の巻)

 今更です。本当に今更です。なんだかなーって感じであります。



 さて、既に本編見る前にイロイロ情報が出回っていたってのもあって、 ぶっちゃけると実はあんまり新鮮な感じで見ることが出来なかった。 時間の乖離というネタも、元腐れSF好きとしては(元、がつくのは最近 全然SF小説から離れてしまっているから)使い古されているネタだなって のがあるし。
 もちろん、この作品が個人で作られたというのには最大限の敬意を 覚えるし、新海誠監督の、技術云々よりもその映像センスには素直に 拍手です。

 さて、自分なんぞがこれ以上長々とこの作品に対して語ることは ないのですが、ただ監督本人による絵コンテの解説文に「僕が住んでいたのは 長野の山の中なんですが、学校が終わって帰る途中とか本当に夕陽が綺麗なん ですよ。光が明るくて、景色の輪郭がくっきりしていて…毎日本気で、俺は なんて綺麗な世界に住んでいるんだろうと思っていました」という一文が あります。

 こういう感性が、この作品のすべてという気もしますね。

 しかし…うっかりこういうの見ちゃうと、作品が頭の中を引きずって、 自分のもの作るときの妨げになる…自分が作ってるのと180度 違う世界だもんなあ(泣)。やっぱり書き上げた後の お楽しみに封印しとくべきだったぁ!

(…ところで、実はこのDVDブックを入手するさい、以前さる御方に ものすごーいご迷惑をおかけしたことがあって…うわ思い出すだけで 恥かしい! 死のう! とりあえずザンサイバーできてから!  そういう ことでどうにか自力でGETしました。その節は、本当にご迷惑をおかけし ましたです。)



03年8月14日(木)

 ああ、やはり昨日見たアニメの台詞「とどいて…」が頭の中で尾を引いてる (泣)。

 やはり自分のモノ作ってる途中で影響力ありそうな作品に目を通してしまった というのはいかんです。ともあれ自分の中でのせつなさ小宇宙(コスモ)が ジュクジュク湿っぽく増大しては駄目じゃんということで、「1/144  レイダーガンダム」の500円のプラモ作って ロボ好き魂注入です。

 いやあ、このいかにも大河原邦男先生がデザインしたというのを体現する 無個性なガンダムのボディにインパクトだけは抜群な顔を乗っけて、 真っ黒で悪者っぽいツメ付き…大好きだなあ、この機械獣風味溢れるセンス (笑)。
 80年代の成功のおかげで、世間一般では大河原先生をリアルロボ デザインの神様と崇め奉る風潮があるようですが、トンでもない勘違い です。

 大河原先生は、テレビ漫画としてのアニメの メカデザイナーです(この辺、意味はどうとでも取られそう なんだけれど)

 …ちなみに夏期休暇を前倒しで取っているため、今日はお盆休みなんかでなく きちんと平日勤務。平日にプラモ作る時間なんか作ってたら、創作に割けるのは 原稿用紙の分量にして…(駄目じゃん)。



03年8月15日(金)

 職場にて正午から1分間の黙祷を捧げました。

 ワードでの記入分、やっと全部できた…明日こそHTML変換だ!



03年8月16日(土)

 首都圏ではコミケがある日です。この日に賭けていた方、がんばって ください。

 ああっ、やっぱこの部分とかあの部分とか気に食わねえ! 添削!  添削! 添削だァッ!

 そして公開は遠のくと…(泣)



03年8月17日(日)

 満を持して(笑)、第9話公開です。

 さて、今回の話にも一応元ネタみたいなのはありまして、桜多吾作版 「マジンガーZ/マジンガー解放戦線」とか「超電動ロボ鉄人28号 FX/倒せ悪魔の軍団(サブタイトルうろおぼえ)」など、我が国の誇る スーパーロボットが海外派兵して現地の独立戦争を支援するなんて エピソード類です(そういや大元の「鉄人」もよく海外派兵してた気がする)。

 ああっ、駄目だ! やっぱりわしには異国情緒が書けん! せっかく わざわざ海外まで戦闘しに行ってるのに、エピソード読む限り別に舞台が 海外である必然性がまったく書けとらんわ!

 書きたいネタは幾らでもあるんだけれど、執筆者の表現能力がネタを処理 しきれないという、まさに素人創作の典型…(泣)。

 素人創作なら素人創作なりの努力のしようもあるはずで、この辺は 素直に自分の引き出しの中を詰めようとしない自分の敗北であります。

 ともあれ、ストーリー上でやりたかったことは一応やれたので…あとは 表現力の強化とか、まだまだ勉強しなきゃならんことはいっぱいあるんですな。

 では次回第10話にて。今度こそ可変ザンサイバーの完成に間に合わせたい もんです。その活躍を予感させる引きにしてありますんで(含笑)。



03年8月30日(土)

 そういうことで、作業机から離れて約2週間ひたすらゲーム三昧の 日々だったりしました。

「斬魔大聖デモンベイン」
 良かった。自分にとってこれほどおもろいロボ物ゲーはないよ(いや あったかもしれないけど)。一瞬そこまで言いきる程の手応えが確かにこの ゲームにはありました。
 基本的にはADV形式のギャルゲーなんで、ヒロイン3人の選択によって ストーリーが分かれるスタイル。 エンディングに至って最もボロボロ涙が出てくるのはメインのアル編だけど、 実は一番スーパーロボット物っぽい展開になる瑠璃編もシナリオ好感度高 (「甲児ピンチ! さやかマジンガー出動!」ネタとか)。
 ライカ編は、実はヒロインを完全に喰ってしまう宿敵サンダルフォン編とも 言える様相を見せるが、ハカイダーやブラックビート、テッカマンエビルに 劣らぬ「分身たる宿敵」、「狂気のダークヒーロー」としての存在感は抜群 すぎて、「己が己であり続けるために救いの手すら拒絶する」という、新たな ダークヒーロー像を生み出した点は柳眉。
 とにもかくにも、今冬発売のPS2版でプレイヤーの垣根が広がることは 1ファン化してしまったユーザーとしては嬉しい限りでして、是非とも アニメ化(WOWOWあたりでの放送望)して怪キャラドクター・ウェストの チビっ子人気を高め(笑)、バンダイからはプラモ化されて「この複雑優美な デザインをこんな雑なパーツ構成にしやがって」、「外装に軟質パーツなんか 使いやがったな」とかヘビーユーザーの怒りを買い、最終的には 「スーパーロボット大戦」に参戦してライトユーザーから「またマニア向け 過ぎて俺たちの知らないロボット出しやがって」とか文句言われるまでと、 王道的コースを歩んでいってほしい もんであります。いやあ、ともあれ満腹満腹(嬉)。

「SNOW」
 9月にはドリキャス移植版が発売されるギャルゲーなんですが、店で元の パソコン版の中古が格安で売っているのを見つけ、「こりゃドリキャス版に高い金 払う手間が省けたわいウッシッシ」と衝動買いしたまでは良かったんですが …。

「トゥハート」や「Kanon」以降、ギャルゲーは少なくともこれらの レベルを下回っては商売にならないと思われていましたが、だからといって雰 囲気とか台詞回しとかストーリー構成とかまるまる、自分にとっての心の 至宝「Kanon」や「AIR」 のパクリって…。
 感動的(という意図と思われる)シーンに来ると、真っ白いバックに 丸ゴシックのセリフ文が出てBGMがオルゴール調になるぜとか、 主人公と取り巻くヒロインたちが現代で辛い運命に苦しむのは、遙かな過去の 罪が輪廻なんかしちゃったりして、キツネならぬウサギの化身のヒロインも いて、過去で主人公の前世が人間以外の眷属の美女と一緒に山の中を彷徨 したりとかして…大・概・に・せ・え・よ…(本当にすべて「Kanon」や 「AIR」のパクリ…怒怒怒!)。

 あんまり業界には詳しくないので、ひょっとしたら本当に「Kanon」 のスタッフとかも制作に入っているのかもしれないけれど、だからといって こうまで「自分たちの物を作ろう」という姿勢の微塵もない制作側の姿勢は どうしたことか? 不手際で荒削りながらも「自分たちのゲーム」を見せよう とした「Wind」(「事業部長見聞録」参照)のほうがかなりマシじゃ (マジ怒)!
 ギャルゲーっても所詮はヒロインのキャラデザが売り上げを左右する業界。 そこにいくら制作側が自分たちの理想を詰め込もうとしても、周囲の軋轢や 金出す側の要望が「過去のヒット作品に学んで(パクって)無難に行け」 という圧力に変わって、結果としてオリジナリティの欠片もないただの 二番煎じ以下のパクリ物になるという商業上の構図は…古くは 紙芝居時代に「黄金バット」が流行ればそのパクリヒーローが、貸本時代に 「鬼太郎」がウケればそのソックリさんが、ガンプラブーム時代には「ザ・ アニメージ」(笑)、ポケモンが来たらそのフォーマットが…という、 エピゴーネン無限連鎖とも言うべき現象としてなんとなく理解はできます。

 かといって、ここまで制作する側が「創作者としての誇り」を投げ出してる のはどうかと思ったです。一応話のオチは気になったので最後までプレイ してみましたが、「ここは泣けるシーンですよ」ってところで苦笑するか なんか腹立つかで…どうせギャル好きのヲタ相手の商売、適当にギャルが 出てるもん作っとけというつもりだったら「客舐めた商売してっと 痛い目見るぞコラ」と声を大にして言っておきます(ところで 「SNOW感想」なんて検索してみたら、みんな思うところは同じらしくすでにあちこちで痛い目に遭っていて非常に 溜飲が下がりました…笑)

 ああネットに悪口書き綴るのは楽しいなあという卑しい根性はともかく、 次のストーリーではこちらが先に必要になると言う判断からフル可動版 魔王骸、製作開始。例によって売れ残りのパッケージを開き(泣)、 まずは腕にポリキャップを仕込んでいきます。
(ところで「SNOW」、あまりに腹が立ったんで他のいらなくなったゲーム とかとまとめてハードオフに売っ払ったら、復刻版変身サイボーグ1号が 買えるぐらいには戻ってきました。さっそくその変身サイボーグ「帰ってきた ウルトラマン」と超合金マッハバロンをザらスで買ってくるって…なにげに 両作品の脚本を手がけた上原正三買い物)



03年8月31日(日)

 日曜日です。地元では天気は雨です。そんでもって休日となれば家でゴロゴロ してるしかないから、久し振りぃ〜に(本当に久し振りに)読書タイム です。「陰摩羅鬼の瑕(京極夏彦)」、読み始めました。
 ああ、例によってブ厚い…こんなにもブ厚く榎木津の活躍が読めるというだけで 幸せだ(笑)。さすがに休日全部読書に費やすことはできないのでまだまだ 半分あたりまでしか読んでいませんが、どうにもシリーズ第一作「姑獲鳥の 夏」を思い返す出来というか…関口のダメ人間っぷりが存分に輝いております。 まあ、前作「塗仏の宴」がある種お祭り的な雰囲気になっていたことを思えば 原点回帰って所になるんでしょうか? いえ京極夏彦については「京極堂 シリーズ」しか読んでないんで大して偉そうなことは言えないんですが。

 さて、読書で1日潰したいのは山々ですが、模型も作らなければ物事が 先に進みません。ともあれ魔王骸です。全身フル可動にする上で、 肩にレジンのムクのままでは思いっきり重たいパーツが着いてるのが気になって きたので、そのパーツをわざわざプラ版で作り直すことにしました…肩 ブースターのパーツです。両肩分(うわ)。


豪雪地帯酒店・第二事業部はものをつくりたいすべての人々を応援 します。


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